びわ湖のもりびとの作業道

過去4年間で取り組んできた森林整備。最初は、林業のイロハもわからなかった者が、試行錯誤しながら森林伐倒、除伐、作業道作設、様々なトラブルを乗り越え、仕上がった道の様子を少しだけご紹介します。

2020年7月の大雨の後の作業道

作業道を開始した50m進んだところから始まった水で掘られた穴。我々は水の道と呼ぶ。それが、第一ヘアピン~第二ヘアピン~急勾配の道までを載せました。

結構バラスも敷いたのだが
むしろ地面が締まっているところもある
バラスも一緒に流れたり
こういうところは、クローラーで踏むと潰れてくれる。
細くて深い
第二ヘアピンの始まり
第二ヘアピンの上から下をみた

真砂土山の場合、まんべんなく水切り処理をしないとこうなってしまう。しかし、止水ゴムばかりだと経費がかかったり、車で乗り越える時に大分ひやひやする。

奈良吉野にある研修で行った際に、この道何十年のおっちゃんがいいことを教えてくれた。直径20cm前後の間伐針葉樹を使って水切り処理をしたら、経費もかからないしアフターメンテが比較的楽だとのことだった。

無害だったコース

枝線の最終地点から下へ
下る
下る

道幅2.5m。切り取りを最小限にとどめた道作り。3年間で約1700メーター作設しました。我がフィールドは、作道に適さない真砂土山。集中豪雨に遭った年には、やはり道に穴が出来たりする箇所もあったが、この約200メーターの道だけは無害であった。他の枝線コースと条件は変わりない気がするのだが、強いて言うのであれば、作業道を広葉樹の枝葉が空からの直接的な雨の打ち付けや、保水、治水機能を果たしたからではないかと推測する。自然の“傘”が雨からの被害を防いでくれていたのであろう。

下る
下る
下る

仕上がった直後はもう少し手を入れたいと思っていたのだが、ほかの作業で手一杯だった為、1年間なにも出来ずにいた。それが功を奏したのか、自然がきちんと仕事してくれていたみたいです。2022年の今冬は豪雪。また雪解け時の状態を見てみたい。

PAGE TOP